「たった一つの冴えたやり方」が見つからない!
学生の頃、私は二人のSF作家の作品に触れ、それを集めようと思ったものです。一人はルーディ・ラッカー、もう一人がジェイムズ・ティプトリー・ジュニアでした。後者は「愛はさだめ、さだめは死」の表題作に驚いたり、「接続された女」の先進的な部分に触れたり、ちょっと哲学的な内容を含んだ「男たちの知らない女」にのめり込んだのですが、やはり代表作を挙げろと言われると、「たった一つの冴えたやり方」につきると思います。結果的にファーストコンタクトものが多かったリフトのシリーズですが、涙を抑えきれなかったのは表題作の「たった一つの冴えたやり方」でした。もし、あの作品を読んでいなかったら、SFなんてのからは早々に手を引いていたのかもしれません。あとがきに「読み終わる前にハンカチが必要にならなかったら、人間として問題がある」だったかな、そんな感じの文章がありましたが、まっこと、その言葉は真実でした。私ですら、涙を抑えきれなかったんですから、泣きたいときには最適なストーリーですよ。でも、室内でロストしてから、どこに行ったかわからない状態なんですよ。
大学時代のサークルはSF研という怪しげなものでしたが、地方国大の弱小サークルにしては、メジャーデビューした後輩が多いのです。確か、SF作家と研究家、漫画家もいたかな。連中、元気でやってるかなぁ!?
ラベル: 小説
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