酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2007/03/31

「流れ」について

このブログのアクセス解析のうち、検索キーワードと言うモノがあります。つまり、どんな検索キーワードでうちのサイトを引っ掛けて来たかがわかるんですな。んで、今一番多いのが「シグルイ」関連のキーワードなんです。いや、たまにそう言うネタで書いてはいるんですが、流石に八巻の発売(だけど近所の本屋には入らない!)とか、アニメ化とか、色々とネタには困らないんですけどね。
「シグルイ」で感心するのは、「流れ」と呼ぶ特殊な握りの記述です。もちろん、原作である駿河城御前試合には、そんな記述はありません。ただ、鍔元から柄頭まで握る部分をスライドさせる事が出来るならば、短く見積もっても二十センチ以上も刃が伸びたのと同じになります。大刀だと、多分30センチ以上かな。小刀と思って侮っていたら、大刀と同じ射程があったと言う訳です。達人程、最小限の間合いで相手の攻撃を避けたりしますので、常識的にはこのトリッキーな刃先の動きには対応できないでしょう。まして、中目録以上にしか許されず、道場での使用が禁じられているのであれば、秘伝として外部に漏れる事もなかったと思われます。従って、兜割りの秘技を持つ舟木数馬・兵馬の「ぬふぅ」兄弟も、破れたのは達人故と言う事になります。もう一つ、「流れ」で重要なのは柄の握り方です。人差し指と中指の間で柄を挟む握り方は、握りにくいのは事実ですが、切っ先の稼働距離が通常の握り方に比べて圧倒的に長いんです。もし手元に模造刀でもあれば、試してみてください。普通の握りでは、切っ先の稼働角度は右肩を中心にして180度程ですが、「流れ」では最大で270度程になります。これは切っ先の加速距離を長く取れている事を示し、十分な加速距離を得ることで剣速を早め、結果的にその威力を倍加させていると思われます。さらに、虎眼先生の「秘剣星流れ」の場合には左手で溜めを作る事で、伊良子清玄の無明逆流れは切っ先を足指で押さえる事で、それぞれ初期加速を倍加させており、さらに高速な薙ぎ一閃となっているはずなのです。
いや、実際に模造刀で試してみたんですが、確かに、こりゃ有効な手法ですわ。って、暇だなぁ、わしって。

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