酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2009/10/12

狂気の「シグルイ」13巻

最近、新刊本を販売している書店が通り道に無いので、BookOff!を利用する事が多いんですが、ようやくシグルイ13巻を手に入れてきました。いろんな意味で一話一話が濃ゆい内容で、いやはや、まさに狂気が渦巻いている感じです。狂気の矛先のベクトルが交わらないんで、それぞれが独立しているんですが、話としては「駿河城御前試合」の多くのストーリーに関わってる、かなりキーとなる巻になっています。骨子となっているのは「無明逆流れ」、登場人物で言えば「峰打ち不殺」「がま剣法」が出てきますが、ここまでは従来巻でも出ています。この巻中のそこここに出てくる隠密と言う言葉からは「風車十字打ち」が関連している様に思われます。
それにしても、完全に屈木頑之助は化け物扱いになっていて、以前の様な狂気に憑かれていたとは言え、人間として扱われていた時からは大きな違いになってます。何しろ、人肉を覚えた猿「ヒヒ」と同列に扱われていますから。まともな人間はと言えば、笹原修三郎くらいではありますが、上からの指示には逆らえず、躊躇無く胎児を刺し殺す事ができるくらいには狂気が入っていますので。
作品に登場する城勤めの侍を見ていると、「ザ・ムーン」の糞虫を思い出すのは私の気のせいでしょうか?

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