酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2009/05/09

ハヤブサの帰還

小惑星探査機「ハヤブサ」と言うのをご存知でしょうか?小惑星イトカワの探査に向かって、2003年に打ち上げられた探査機です。イオンエンジンによる長期間の動作試験を行いつつ、無事にイトカワの観測と着陸を行うことは出来た訳ですが、その間に相次ぐ姿勢制御系の故障、化学燃料の漏洩、通信の途絶、二次バッテリの消耗など、様々なトラブルが発生したにもかかわらず、現在は地球への帰還軌道に乗っており、来年の6月に地球に戻ってくる予定です。戻ってくるとはいっても、イトカワで採取された土砂が含まれている(はずの)耐熱カプセルを大気圏上層で分離して、本体は燃え尽きる訳ですが。別の見方をすれば確実に地球に衝突する天体になる訳で、地球に衝突する可能性のある天体の予測システムの開発のための最後のご奉公が予定されています。
そのハヤブサのミッションを解説した映画が、実は制作されていたらしくて、大阪と日立で上映されているらしいのです。YouTubeにTrailerが上がっていたのでリンクしておきます。出来れば、参照先の関連動画にある「Return of the Falcon」も見ていただけると、より理解していただけるんじゃないかと。誰かが書いていましたが、「日本には付喪神という思想があってな…」。観測機には感情等はないのですが、こうあってほしいと言う願望がナレーションや字幕に現れてくるんだと思います。ああ、こういうのに涙してしまうのは歳とって涙腺が緩くなったのか、それとも理系人間の性なのか。月面観測機「かぐや」もそうでしたが、健気にがんばっている観測機たちの成果が生かされるといいですね。

ラベル: