酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2009/04/01

「シグルイ」12巻

そういう訳で、ほんとは買ってくる予定ではなかったんですが、別のコミックスを買いにいったところそれが見つからず、その代わりに買ってきたのが「シグルイ」12巻です。やはり、濃ゆさでは少年誌(!?)トップクラスですからね、この作品は。まぁ、掲載誌が少年誌のくせに、「秋田(書店)の赤い核実験場」と呼ばれている位のところなので、濃ゆさがあまり目立たない訳ですが。マジ、この本はすごいです。原作は既に四次元の彼方に飛び去っており、奔放なアレンジと解釈による作画が続いています。どういう訳か、この本は相変わらず脱衣シーンが多いのですが、エロさのエの字もないと言うのは何故か?だって、筋肉の描写が多いんだも〜ん(笑)。肌の露出が多いと言うよりも、筋肉の露出が多いと言う訳です。そして「やってくれた喃」。久々の岩本虎眼先生の登場でございます。かっっちょいいですねぇ、虎眼先生が画面に出てくると、迫力が全然違いますよ。
それはさておき、人を心の奥底に秘めた闇の部分だけで死に至らしめるほどの藤木源之助の無明は、どこまで深いんでしょう。確かに、藤木源之助の女運の悪さは、原作を読めばわかる通り、底なしですけれども(苦笑)。無明の闇の中にある人の本質、多分、それは鏡のように己の姿を映し出すもので、対峙した者の真実の姿を本人に返すものではないでしょうか。対峙した者は、己の本質をそこに見て、それに恐怖してしまうのではないかと思います。いや、本当に、恐怖だけでも人は死ぬのだ。

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