酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2010/05/02

「悟空道」


ちょいと離れたところにあるBookOffで、105円コーナーに置いてあったのが、山口貴由氏が「シグルイ」の前に連載していた「悟空道」の豪華装丁本の1巻と2巻でした。内容の絵柄は13年前の作品なので、さすがに「覚悟のススメ」に近いのですが、表紙は「シグルイ」の絵柄なので、違和感ばりばりです。主人公の悟空が藤木源之助に見えたのは夜も明けきらぬ薄暗さのせい、己はそう自分に言い聞かせた。
三蔵法師が女性というのは、まぁ、テレビ版の影響なのはしょうがありません。ここですごいのは、単に女性が男性役を演じているというレベルではなく、「白い袈裟の内側に蜂蜜色の肌を隠し、男を誘いたぶらかす色欲の淫獣」で、傾国と呼ばれる人間界の最終兵器として描かれており、目的は天竺に経文を取得しに行く事ではなく、獄界の魔物を悟空に退治させる事な訳です。なまじ、僧侶としてはまともなだけに、ちょっと不憫と言えば不憫ですが。
ただ、この間にもあるのは、山口流の言葉使い。この辺りだと未だ少ないのですが、やはり「仏契」と書いてぶっちぎりと読ませるのはなかなか(笑)。

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