酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2010/03/10

誰にとって都合のいい条例か?

まぁ、政治家ならばまだしも、政治屋のみなさんにとっては報道規制ができるというのはひとつの理想でしょう。小中学生の愛人がいても、裏でクスリをやっていたとしても、収賄の事実があったにしても、すべて報道されない様にできるのならば、何をやってもいい訳です。何しろ、公表されない訳ですから、後でばれて咎められることはありませんし、罪に問われることもありません。んで、現在の都議会で行なわれている「青少年健全育成条例改正案」な訳ですが、これは前記の様な状況を作り出す温床に使うことができる条例になりかねない訳です。なにしろ、不健全であると誰かが言えば、それを捉えてその情報を発信させなくすることができてしまう訳ですから、自由に使いたい放題なんて思うのです。言葉が悪いのですが、これに賛成票を投じる議員のセンセイたちは、叩けばほこりが出る人達なんだと思う訳ですよ。誰か、賛成票を投じた人達の名前をリストアップしてくれたら、過去の経歴をつぶさに調べあげて、ほこりを叩いてみたい様な気がしますけど(苦笑)。
そもそも、誰にとって「健全」なのかって言う議論もある訳ですよ。どうも理系な所為か、定義が曖昧なものには首肯しかねますから。都知事だって、オリンピックの招致失敗を誤摩化したいところでしょうが、力で相手を抑え込むのが果たして健全と言えるのかどうか。そもそも、この条例で言う「健全育成」の定義はなんでしょうか?親の言葉に従順なことですか?それともセックスしないことですか?おかしいでしょう、定義もないままに「そのためには…」なんて言う議論をするのは。また、誰が不健全と判断するのですか?多分、100人いれば、不健全の内容も100以上あると思います。誰が審判を下し、また審判を下す人を誰が選ぶのか、そしてその責任は誰が負うべきなのか、全く議論にないままに規制内容だけがエスカレートして行く。愚かしいことです。「声が一番大きいものが発言権を得る」というのがどこかにありましたが、まさにそういうことではないかと思います。議論の内容に意味がなかったとしても。

とりあえず、都条例の青少年健全育成条例改正案は議論不十分と考えられるため、反対してくださる様に、各都議会議員のみなさんにはお願いしておきます。少なくとも、これは悪条例の一つにあげられるでしょうね。

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