12人の怒れる男(DVD版)

多分、アメリカの陪審員制度が持つ利点や問題点を示す、優秀な作品と言っていいのだと思うので、裁判員の方々は事前に見ておく事をお薦めしておきます。まぁ、これと同じ事にはなる訳がないのですが、命を預かる事の重さ、人を裁くと言う事がどういう事なのか、ほんの少しだけですが垣間見えてくるのではないかと思います。モノクロの作品ではありますが、上映時間はおよそ96分。とはいうものの、一瞬たりとも気が抜けないし、目が離せなくなります。
後から考えてみると、すべての陪審員の名前は、協議している部屋の中で呼ばれる事はありません。呼ばれるのは番号だけで、主人公は8番なのです。ある意味、匿名性による議論の活性化と言う視点でも見る事ができるのかもしれません。日本語版はほぼテレビ放映版のはずなので、うちのテープライブラリにあるものを見ると、かなり良質の翻訳に加えて、声を当てられた方々の演技力のおかげで、日本語版でも十分に楽しむ事ができます。機会があれば、裁判員の方でなくても、是非是非見ていただきたい作品です。
ラベル: 映画
2 Comments:
これから裁判員制度が始まりますので
他人事じゃないですね。
私もテレビで見た記憶が有ります、ただ、
覚えている部分は数秒くらい。
木藤さん、どもです
「話し合いましょう」。作品中で多用された言葉であり。この作品のキーワードでもあります。裁判員制度導入の前に、深夜枠でもいいので、再放送してくれませんかねぇ。
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