コスプレにまつわるインターネット事件簿 その１

我々撮影する側はターゲットにはならないんですが、女性レイヤーさんたちの場合は、いろんな意味で苦労が多いと思います。先日、某グラドルが２ちゃんでの誹謗中傷を苦にして、自殺未遂をはかったなんて記事もありましたが…。普通に考えて、オンライン／オフラインともにストーキングの対象になるでしょうし、嫌がらせや勘違い野郎の勧誘などもあると思います。何回か、ちょっと、聞いた事がある範囲でまとめてみようかと思います。
１）ネットを介したデータ盗難の危機
これはかなり珍しい事例でして。ある日、レイヤーさんの元に「ファンです」と名乗るメールが女性名で届きました。「画像を贈りたいが、データ量が大きいのでサーバにあげてある。ついては、URLをクリックして、ダウンロードしてほしい」と言う内容とともに、URLが記載されていました。クリックすると自動的にダウンロードが始まるのですが、画像ファイルなどではない？！で、そのあとの調査を引き継いだのですが、ダウンロードしたのは、サーバを介したリモートコントロールソフト。わかる方にはVNCみたいなものと言っておきます。パスワードなども指定されていたようで、そのままインストールを始めていたら、インターネットのどこかからアクセスされて、ハードディスクの中身をごっそりと抜かれていた可能性がありました。当然、メールの送り主とは連絡がつかなくなりましたけど。犯人が何を意図していたかは不明ですが、少なくとも、マシンそのものを自分の監視下に置こうと考えたのだと思われます。つまり、マシンに電源が入っていて、インターネット接続している限り、犯人にはその様子が丸分かり。誰にどんな内容のメールを送って、誰と親しいのか、どんなサイトをよく見るのかまで、何でもわかってしまうと言う寸法です。卑劣と言うよりも、よくこんな事を考えるなと、別の意味で感心してしまいました。レイヤーさんには調査結果を報告すると同時に、警告も出しておきました。送り主の実際の性別はわかりませんが、かなり悪質な事例であったろうと思ってます。