酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2008/11/05

昨日までは正常な人間だったのに…

ヴァン・ヘルシングを見ていて一番恐ろしいと思ったシーンは、実はブダペストの仮面武闘会、いや仮面舞踏会のシーンです。その直前までは普通の人たちに見えた客達が、一斉に吸血鬼の本性を露にした瞬間、それが一番怖いですわ。さっきまで自分と同類だとばかり思っていたのが、いきなり本性を剥き出しにしてこちらを襲ってくる。さっきまでは同じ側にいたはずなのに、一瞬の後には向こう側のメンツに代わっていると言う。一瞬前までは友人の顔をしていたのに、今はその仮面を脱ぎ去って襲ってくる。実は、ゾンビ映画の恐怖の原点は、この一点にあります。死んでいたはずのモノが動き出すのも恐怖ではあるのですが、それ以上に、昨日までの友人が自分を襲ってくることの方が恐怖でしょう。こちらは、友人だと思えばこそ、相手を殺める手段をとれない。ゾンビ映画にある絶望と悲しみ、憎しみの大半はこの一点に集約されるのではないかと思います。まぁ、SFボディスナッチャーなどのSF映画でも使い古された手法な訳ですが、バイオハザードはソンビ映画の方ですかね。まぁ、そんなことを思い出した今日この頃でありますですよ。人の敵は人、いやぁ、世知辛い世の中になったことですこと。

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