酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2008/07/09

秋葉原通り魔事件から一月

もう一月たつんですね。それにつけても、いわゆる識者の皆さんの論評が、微妙に的を外している感じがしてしょうがないんですよ。それぞれの方の立場と、編集部による修正があるんだとは思いますが、あまりにも現状とかけ離れた考え方を押し付ける態度には辟易します。そういう論調の方が取り上げるのは、二言めには「ゲーム脳」とか、「ゲームで残虐性が助長される」なんてのばかりで、ハーバード大学の心理学者による「暴力的ゲームは子どもに影響なし--ハーバード大心理学者が調査」等を引用する人たちは皆無でしたね。コメントやトラックバックで、そういうのはよく指摘されていましたが。「ゲームで残虐性が助長される」なんて言う論評を見ていると、結局は「(我々に比べて)今の若者はおかしい」とか、「我々の言っている事が正義だから、時代をそれにあうようにすべきだ」なんて言う荒唐無稽な話を論じている事が多かったりします。ついでに書くと、こういう論調をしている識者の方々は、たいていが団塊世代な訳です。
一方で、こういう論調をする人たちのほとんどが害悪と決めつけるのは1にゲーム、2にアニメ、3に漫画(アダルト向け)だったりします。ところが、なぜか暴力描写のある映画や、殺人事件を記述する推理小説やバイオレンス小説等が取り上げられる事はありません。団塊世代の方々の場合、ゲーム機やコンピュータ等はもちろん、ビデオ等もなかった訳で、自分たちの理解の範囲外にあるモノを攻撃しているようにしか見えないとも言えます。こういう言い方は悪いのかもしれませんが、我々がゲーム脳だというのならば、あなた方は団塊脳という堅物の頭になってませんかね?秋葉原の通り魔でダガーナイフが取り上げられる事は多かったんですが、ドラクエ等でも出てくる事から「ゲームが云々」と論じられていましたが、ダガーナイフの方が先に現実にあった訳で、ゲームが云々なんて言う書き方は後付けだって言うのが一発でばれます。それでもそういう書き方をするんですね。特にひどいのは、この論評。これは、コメンテータの大谷某以下の知識で表層をなぞっただけの論調をしています。この人、現在の秋葉原の状況が昔と違っているのを嘆いたり、メイドリフレクソロジーか耳かき専門の店にいったのを「メイド喫茶」としていたり、それをゲームのような疑似恋愛の例として強引に決めつけているところから、かなりお固い方のように思われます。つまり、この人にとっては、「俺の言う通りにしろ〜」って所かもしれませんが。

ラベル: