酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2008/04/28

テレビ局はそんなに偉いのか?

最近、テレビ局関連の話題が2種類ほど入って来た。一つは視聴率の低迷で、これはつまらない番組を垂れ流し続けている上に、局の正社員の給料は高く、番組制作会社への支払いは安くと言うテレビ局のここ20年ほどの慣行が招いた結果であると思っている。そのため、出て来るのはつまらないクイズ番組やお笑い番組の乱立、取材と言う名前の単なる興味本位の覗きに終始する取材、視聴率以外のバロメータを持たない評価体制等々、ほとんど同じ事が叫ばれていたバブルの頃から、テレビ局がまったく進歩していない事がよくわかる。30年前ならば、テレビと言うのは娯楽の中心にあり、テレビに依存せざるを得ない事がたくさんあった。だが、現在はテレビ以外に娯楽がたくさんあり、そちらの方がおもしろいし、楽しいから、一般大衆がそちらに移ってしまうのではないのか?よく、「ゲームやネットに視聴者を奪われた」とテレビ局関係者は言うが、自分たちがネットやゲームよりもおもしろいものを提供できていない事を自らが吐露している様なものだと思う。
もう一つは、それを後押しするかの様な事なのだが、制作側のモラルハザードも叫ばれてから久しい。駐車禁止の標識の前に、平気で無断駐車する制作会社のロケバスなんてのは、しばしば見られる事である。そう言う事を平気で行なっているのを一般大衆がわかってしまったから、テレビから流れて来る情報に真実性が感じられなくなったのではないのか?真実性がまったく見られず、ただ情報を垂れ流しているだけなら、無い方がましなくらいだ。それに、酷いのは先だっての自称グラビアアイドル、自分たちが呼び出して、取材した上で、逮捕されるや手のひらを返す様に叩くと。そう言う事実がインターネットで配信されるに付け、テレビ局の取材体制が疑問視されて、ひいては放送された番組の情報の適格性を欠き、「テレビなんか信用できないさ」と言う風潮を生み出しているんじゃないだろうか。先だっても、秋葉原で取材を拒否した人を撮り続けるなんて言うのがインターネット経由で伝えられたが、例え相手が醜悪な女装趣味者であったとしても、こういう行為は既に取材ではあり得ない。一言で言えば身から出た錆だと思うけれども、自浄努力なんかはしないとも思うので、一社くらいなくなるか、放送免許取り消しにならないと改まらないんじゃないだろうか?スポンサー企業へ営業に行っていると言う重役さんは、その前に自社の取材体制を見に行って、何がどうなっているのかを見なおした方がいいと思うのだけど。
以前、倒産した会社のドタバタの顛末が公開されていた事があったけれど、その中にこういう下りがあった。「先方は担当営業の前で紙に『信用』と書き、『この文字はね、築き上げるのには膨大な時間がかかるんだけど、こうするのは一瞬なんだよ。』と言って、目の前で破り去った」。今、どれだけテレビの情報が信用されているのか、テレビ関係の方々はどのくらいお分かりなのだろうか?そして、それが誰の所為なのか。

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