酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2008/01/31

H.P.ラブクラフト

H.P.ラブクラフトは、幻想文学の第一人者で、SF者が一度は通るジャンル作家です。最近は、この中の「アウトサイダー」がお気に入りです。自分が人間であると思っていた主人公が、地上の世界に出て来て、自分が人間の世界から外れた世界の住人(アウトサイダー)だったのを自覚すると言う小説です。いろんな解釈はできると思うのですが、孤独感と絶望感に浸れる、なかなかの良作です。悪夢めいた窖や、ほのめかされる狂気、そこにはいないはずのモノが見える人達の恐怖等々、やっぱりすごいと思いますね。想像力と言うレベルではなく、創造力のパワーを見せつけられた感があります。自分を主人公にだぶらせる事はありますが、このアウトサイダー程、その感が強かった作品は無いですね。自分自身は、この世界にいさせてもらっているが、ここにいてもいいんだろうか?と自問自答する事は何度と無くありますしね。ラブクラフトの作品群を見ても、完成度等を取っても、これほどの者はなかなか無いです。
ちなみに、私はロバートブロックの作品は好みにあわなかったですし、クトゥルー神話体系にも興味はありません。

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