酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2007/01/11

今度は「隠し砦の三悪人」なのか!

風の噂に聞こえて来たのだけれど、既報の「椿三十朗」の再映画化に続いて、今度は「隠し砦の三悪人」の再映画化が進行中なのだそうな。これまた、心配だぁ〜。失敗が目に見える感じで、没になって欲しいと思ってますよ、正直なところ。
今更説明はいらないでしょうが、この映画の冒頭でとぼとぼと歩いている藤原鎌足と千秋実のコンビが、スターウォーズのR2-D2とC3-POのモデルになったのは有名な話。本作は黒澤明監督作品の18本目の作品に当たり、順番としては「七人の侍」の4本後、「用心棒」の2本前にあたります。個人的には好きな作品の一つで、黒澤明監督作品の中では6番目くらいの位置なんです。そりゃ、今から見ればお約束通りの展開で面白みに欠けるところがあるかもしれませんが、緩急自在の演出は流石としか言いようがありません。特に好きなシーンは、三船敏郎演ずる真壁六郎太が手綱から手を放して敵の騎馬侍と切り結ぶシーン。すげぇカッチョイイんですよ、これが。本作品では、他の作品では見られない様な、ストイックな三船が見られるのも一興。
ただ、今の時代、こういう小汚い侍を演じる事が出来る役者が少ないのも間違いのない事で、皆が綺麗すぎるんですよね。「椿三十朗」の織田裕二もそうなんですが、埃っぽい感じは演じられるんですが、手あかにまみれた感じの汚さのイメージではないんです。黒沢プロや東宝は、こういうリメイクの連発によるイメージの低下を招く前に、低価格でDVDを再販する事を決めて欲しいです。ちなみに、個人的な黒澤明監督作品のベスト5は、以下の通りです。
  1. 「七人の侍」
  2. 「生きる」
  3. 「羅生門」
  4. 「椿三十朗」
  5. 「用心棒」
ああ、DVDが安ければなぁ。LDでは持っているんだけど(自爆)。