酒と趣味と自堕落な日々

お酒と同人ライフと趣味の世界に浸って、自堕落に過ごす「いとうみき」の日々の日記

2010/07/10

JAXA事業仕分けに見る政治屋への不信

明日は選挙な訳ですが、個人的に思っている事を。
はやぶさプロジェクトが成功裏に終了したのはご存知の通りですが、その前後に行なわれた茶番や政治家の発言がおかしいために、私は政権与党を信用できないでいます。最初の疑問は、昨年秋の第一回事業仕分け。あの蓮舫議員を始めとした何も知らない国会議員による一方的な通達(議論ではありません)に腹を立てた方も少なくないでしょうが、納得できる部分がない訳でもありませんでした。ただし、このときのJAXAに対する言葉は「で、それが国民の生活にどのような役に立つのですか?具体的にお答え下さい。」 です。このときのJAXAの対応も今ひとつだと思ったんですが、技術開発に関する理解のない人という印象が拭えませんでした。ちなみに、この事業仕分けの前に、はやぶさが地球帰還軌道に乗っていたのですが、イオンエンジンが1基トラブルを起こして、地球帰還が危ぶまれた頃でしょう。ちなみに、はやぶさ後継機の予算はわずか3000万円まで削られています。
今年にはいり、はやぶさ関連は至る所で盛り上がりをみせて、特に一度でも宇宙に憧れを抱いた人達の間では、世界的にも異様と言えるまでの盛り上がりを見せていました。NASAの衛星でも、こんなに盛り上がった事はないだろうという勢いで。その中で行われた第二回の事業仕分けでは、はやぶさ後継機の開発予算は1500万円程と言われています。さらに削られている!まさに、「こんな予算で何ができる!」でしょう。バカぢゃネェの?裾野が広い航空宇宙産業に於いて、国家予算を必要以下どころか、捨て扶持以下の金額しか与えないというのは、それを止めろと言っている様なものです。
そして、はやぶさが帰還して風になった後、蓮舫議員の言った台詞は「(はやぶさの)偉業は国民全員が誇るべきもの。世界に向かって大きな発信をした」です。事業仕分けの事を指摘されても、「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない。国民のさまざまな声は、次期予算編成に当然反映されるべきだ」ですから、失笑しかでません。自らが否定した事が、世界的に認められた事と分かったため、自論をひっくり返した形です。では、あなた方が、国家予算数千万円以上をかけて行った事業仕分けとはナンだったんでしょうか?確か、第2回の仕分けの時に、そのためだけにテーブルを特注して、それだけで予算1500万円でしたよね。
自分たちの論を持たない人達というのが、ここから出して来た結論です。自論は自論で、その基準さえはっきりさせておけばいいとは思います。ただ、掌をひっくり返した様に語るのは、自らの論を持たないと言う疑問に繋がりますし、自分たちがマニフェストとして行なった事さえ否定するのは政党として如何なものでしょうか?下手をすれば、日本という国、国民を守る事さえ否定しかねない危険性さえはらんでいる様に思いますよ。だから、この党を信用しません。

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